梅雨時期の湿気対策(マンション編)
2023年06月04日
遂に東海地方も梅雨入りが発表されました。今年も湿気に悩まされる日々がやってきますね。
今回は
「マンションの湿気対策」
についてお話ししたいと思います。
【じつは一軒家よりマンションの方が湿気が溜まりやすい?】
マンションで生活している方の中には、湿気に悩まされている方も多いと思います。
それもそのはず、実はマンションは一軒家より湿気がたまりやすいと言われているのです。
その理由はというと、気密性が高すぎることと、マンションやアパートなどの集合住宅は、一戸建てと比べて窓が少ないため、空気の通り道が作りにくいことが原因なのです。
特にコンクリート構造のマンションで新築の場合、まだコンクリートに水分が含まれており、それがゆっくりと年月をかけて外に排出されます。水が出切るまでに大体10年くらいかかるといわれていますが、特に最初の3年間はその水分量が多いのです。
そしてその中でも1階は防犯などの意識から、窓や扉を開けることが少ないこともあり、ますます湿気がたまりやすくなるということなのです。
そしてその中でも外気温にさらされる面積が多い角部屋は、湿気が発生しやすいのです。そのため、1階の角部屋に住んでいる人は、特に気をつけることをおススメします。
【マンションの湿気対策】
①換気をする
窓は2カ所以上開け、空気が抜ける道を作ってあげる
空気が入ってくる方は全開にせず、10センチほどあけると空気のとおりが良くなる
雨の日は窓を開けずに、エアコンの除湿機能や除湿器を利用する
②押入れやクローゼットを開けて時々換気する
梅雨時期に怖いのが、クローゼットに入れていた衣類にカビが発生してしまうこと。このコラムを読んでいる方の中にも、経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
クローゼットや押し入れは、空気が滞留してしまいやすいので、晴れの日には扉を開けて扇風機などで空気を流すことで、湿度を効率的に逃がすことができます。また、中にぱんぱんにはいっていると湿気が滞留してしまうので、荷物を少なくする工夫をして、スペースを作ると良いでしょう。
③除湿器をつかう
困ったときは機械に頼ろう!!ということで、エアコンの除湿機能を利用したり、除湿器を使って、多すぎる湿度を減らしましょう。
最近では安い除湿器も販売されています。インターネットや家電量販店でも探してみるといいですね。
④水蒸気が出る量を減らす
水蒸気が発生してしまうと、当たり前ですが湿度が上がってしまいます。水蒸気が出てしまうようなものを置かないことや、お湯を沸かしたりご飯を作るときには必ず換気扇を回す。
そしてお風呂にお湯をいつまでも溜めないことなどが大切です。
⑤置くものに注意する
室内に大きな観葉植物がたくさんあったり、水槽などがある場合は、どうしても水蒸気が発生してしまいます。どうしても湿気に困る場合は、それらのものが多すぎないか見直してみましょう。
どうしてもそれらのものを置きたい場合は、湿気対策をしっかりと施しましょう。
また、置くものではないですが、人が多ければその分湿度が高くなります。人が集まった場合は換気をするといいかもしれません。
⑥洗濯物を室内に干さない
洗濯物を外に干せないので、室内に干す方は多いでしょう。しかしそんなことをしてしまうと、湿気が部屋に充満してしまうことは言わずもがなです。
ではどこに干せばいいのかというと、換気扇を回した状態の浴室に干すこと。そうすると実は室内に干すより状況によっては早く乾くことも。
どうしても部屋で干す場合は、除湿器や扇風機などを利用すると良いでしょう。
⑦外に面した壁に家具を置かない
外の湿度は、壁を伝わってじりじりと室内に伝わってきます。そんな中で外に面した壁にぴったりと家具を置いてしまうと、湿気が逃げることができないため、カビが発生します。
家具は壁から5~10㎝は離しておくようにしましょう。
⑧すのこや新聞紙を使う
新聞紙は湿気を調整する機能、そしてすのこは空気の流れを作ることができます。
そのため、湿気が溜まりやすい場所を中心にこれらを利用してみましょう。
⑨結露はすぐに拭き取る
梅雨時ではなく、冬場の話ですが、結露が発生してしまった場合はすぐ拭き取りましょう。そうしなければカビが発生してしまいます。
また結露を発生する原因として、ガスストーブや石油ファンヒーターは湿気を発生させてしまうため、冬の結露に困っている方は、冬に使う暖房の種類を一度検討してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
いかがでしょうか。
今回はこの時期に怖い、マンションの湿気対策についてご紹介してみました。
マンションは前述のように湿気がたまりやすいため、とにかく換気が大事です。少しの気遣いで湿気の対策はできますし、快適な生活ができるでしょう。
反対に怠ると非常にイヤーな環境を作ってしまう可能性もあるので、気づいたときになるべく多く早めの湿気対策をしておきましょう。